税理士試験

私の12年に及ぶ税理士試験受験歴④

2度の挑戦で法人税法に合格することができ、長かった税理士試験もようやく終わりました。

今回は主に法人税法のボリューム対策の話しです。

11~12年目(最後に法人税法。働きながらはやはりきつい)

法人税法のボリューム

戦いの厳しさは相続税法の方が上ですが、法人税法のボリュームはやはり凄まじいものがあります。

最初に配られるテキストの厚さからして相続税法の1.5倍くらいはあるんじゃないかという感じで、視覚的に面食らってしまいました。

ただ、最後までやってみた感想としては、そんなにクセがあるわけでもないので勉強量がしっかり確保できればいけるかなというところです。

税理士試験ではどの科目でも「質より量」だと思いますが、法人税法は特にそうなのではないかと思います。

仕事を定時内で終わらせて「量」を確保

これまでにも増して勉強量が大事だと感じましたので、仕事を効率よくさばいて時間を捻出することを心がけていました。

このときは既に業界歴も8年くらいになっていましたので、さすがに仕事はさばけるようになっていました。

就業時間内にきっちり仕事を消化して、定時になったら即あがって勉強に行く。

短時間で効率よく仕事をして、暇になる(勉強する)。

こういったことを心がけていました。

勉強は量が大事ですが、仕事においては長時間かけることに意味はなく、成果が全てだと考えています。

他の人が3時間かかることを2時間で終わらせられるなら、浮いた1時間を勉強に充てて悪いことはないでしょう。

職場環境によっては、時間内の勉強どころか定時で帰ることすら勇気がいることもあるでしょうから、恵まれた環境にあったと思います。

C1と「外」は捨てた

税法の理論テキストの中でその年に出題される可能性が高い(と専門学校が考えている)ものから順にA・B・Cとランクがつけられ、O原ではその下に「外」というランクもありました。

私はA・Bランクに関しては全て覚え、Cランクはその問題の中で星が2つついている部分を覚え、「外」については思い切って全て捨てました。

↓の写真はCランクの理論。左側は覚えて右は捨てていました。

仕事をしながら100%合格というのは無理だと思っていたので、50%の合格率を60や70に上げるためにどうすべきかを考えてのことです。

ランクの低い理論を持っていくより、ランクの高い理論の応用・事例問題と計算力の強化に時間を費やした方が良いのではないかと考え、そのようにしました。

全く覚えていない理論のベタ書きでも出ればその時点でアウトではあるのですが、それも含めての確率なので仕方ないと思います。

税理士試験を最初からやるなら3科目目に持ってくる

もし私が学生時に戻って税理士試験を受けるなら、最低でも3年次・4年次の2回で簿財を終わらせ、卒業した年の8月までは無職で法人税法に挑戦することを考えます。

(学生時代に戻るなら税理士以外の道もありますが、それでは話が終わってしまいますので、税理士を目指す方向で話を進めます。)

法人税法は多くの時間を要す一方で、時間が確保できれば合格できる確率は高い科目だと思いますので、できれば学生や無職の期間を利用して取り組みたいところです。

私は最後に残しましたが、選択必修科目ですので早めに終わらせるに越したことはないでしょう。(5科目受験の方は特に。大学院の選択肢を残すなら消費税法あたりで3科目の状態を早めに作るほうが良いでしょう。)

教訓

・法人税法では、相続税法と同じかそれ以上に時間の確保が重要。

・返す返す学生期間にタラタラしていたことが悔やまれます。大学の先生が「あなた達は暇を潰すのに忙しいんです。社会人になったら分かります。」と言っていたが、あれは本当でした。

・職場環境は様々ですが、図太くなりましょう。税理士になった今だから分かりますが、猛烈に働いて税理士になれなかった人と上手くサボって税理士になった人を比較すると、税理士になった人の方が評価されるのです。他人の評価とはそういうものです。

 

 

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