宅建本試験で合格点を取るための得点戦略をまとめます。
簡単に言うと、こういう分野から何問出題されます、ここで点数を稼ぎましょうという話しです。
※アイキャッチ画像は、令和1年本試験の私の成績です。
出題範囲の確認
宅建の出題範囲は、ざっくり次の4つに区分されます。
・権利関係(14問)
・宅建業法(20問)
・法令上の制限(8問)
・その他(8問)※税・その他3問+免除科目5問
ほとんどのテキストもこの区分に従って構成されています。
本試験の出題順に並べ替えてみます。
・権利関係(14問)
・法令上の制限(8問)
・税・その他(3問)
・宅建業法(20問)
・免除科目(5問)
絶対に取るべき2問
宅建で絶対に取るべき2問をお教えします。
それは農地法と統計問題です。
この2問は学習範囲が狭く、毎年出題されているため、しっかり覚えて確実に得点する必要があります。
統計問題については直前にならないと勉強できませんが、直前に詰め込めば大丈夫なので、それまでは気にしなくて良いです。(統計問題の攻略法は別途記事を書きます。)
私は、試験当日にはこの2つだけを確認して、試験が始まったら“統計問題”→“農地法”→“問1から普通に”という順番で解きました。
この2つも区分してみましょう。
・権利関係(14問)
・法令上の制限(7問)※農地法以外
・農地法(1問)
・税・その他(3問)
・宅建業法(20問)
・免除科目(4問)※統計問題以外
・統計問題(1問)
私は、試験範囲の内訳をこのように考えていました。
目標点数(全体と科目別)
全体の目標点数
目標点数は37~40点としましょう。
過去10年の合格点は31点~37点ですが、10年分の過去問と本試験を解いてみた感触としては、ここ2,3年は受験者のレベルが上がっているように感じます。
(平成30年の合格点は37点ですが、特別問題が易しいとも思いませんでした。)
なので、合格点が31や32になることはもう期待しないほうが良いでしょう。
これから数年は35~37点くらいが合格点になってくると予想していますので、35点目標だとちょっと厳しいかなと。
運悪く苦手なところから多く出題される可能性もありますので、絶対に合格したい人は40点くらいを目標にしておく必要があります。
科目別の得点計画
出題範囲 | 問題数 | 最低限 | 目標点 |
権利関係 | 14問 | 8点 | 10点 |
法令上の制限 | 7問 | 4点 | 5点 |
農地法 | 1問 | 1点 | 1点 |
税・その他 | 3問 | 2点 | 2点 |
宅建業法 | 20問 | 16点 | 18点 |
免除科目 | 4問 | 3点 | 3点 |
統計問題 | 1問 | 1点 | 1点 |
合計 | 50問 | 35点 | 40点 |
私はこんな感じで考えていました。
いくつか注意点をお話しします。
1.宅建業法で得点を稼ぐことは必須です。ただし、最近は「正しいものはいくつあるか」の出題方法が多いので、半端な勉強では意外と点数が伸びません。簡単だから手を抜くのではなく、簡単だからこそ力を入れるのです。
2.権利関係又は法令上の制限のどちらかは得意にしておくと、合格へ大きく近づきます。勉強してみて、自分が理解しやすい方で良いですが、配点の大きい権利関係の方がおすすめです。
3.宅建業法と権利関係は配点が大きいため、絶対に苦手にしてはいけません。その他については、1つくらい苦手な分野があっても、他で挽回できます。
各分野で最低限の点数を確保したうえで、得意な分野でプラスαの点数を積み上げて合格点に達するイメージです。