現金売上の基本的な管理方法として、決まった額の釣銭を決まった金種で用意しておく方法を紹介しました。
この方法で全く問題はないのですが、1円単位で口座に入金するため、お釣り用の硬貨が少なくなり、頻繁に両替に行くのが面倒な部分はあります。
そこで、今回は応用編として1万円札だけを口座に入金しながら現金を管理する方法をご説明致します。
レジに入れておく釣銭は最低限だけ決めておく
基本編では、釣銭準備金は決めた金額を決めた金種で入れておくと説明しました。
応用編では、決められた枚数に足りていればそれ以上残っていても良いこととします。
【釣銭準備金】
5,000円札 4枚以上
1,000円札 50枚以上
500円玉 20枚以上
100円玉 150枚以上
50円玉 50枚以上
10円玉 200枚以上
5円玉 50枚以上
1円玉 250枚以上
計 10万円以上
(例)開始時のレジの残高は10万円。本日売上は139,978円。1万円札が12枚あったので、12万円預け入れて残高は119,978円。
こんな感じでOKです。
お釣り用のお金がたくさん貯まってきたら、コインカウンター&鍵付きの手提げ金庫にでも入れておくと良いでしょうし、さらにたくさん貯まったら銀行に入金すれば良いです。
もしくは、レジの釣銭準備金は定額にしておいて余ったお金は金庫に入れるようにしておくと現金過不足の有無が分かりやすくなります。
ただし、これらの方法は売上をそのまま入金する場合と違って現金の残高がわからないので、現金出納帳をつけて実際の残高と都度合わせる必要があります。
現金出納帳のつけ方
現金出納帳はどのような形でも構いません。
- 手書き
- エクセル
- 会計ソフトに直接
といった方法がありますが、可能であれば会計ソフトに直接入力しておくと手間が省けます(いずれ会計ソフトには入力しないといけないので)。
【エクセル例】
【会計ソフト例】
見づらくて申し訳ありませんが、勘定科目が入る以外はエクセルと同様です。
いずれも赤で囲っている部分の金額とその日の現金の実際の残高とを合わせます。
こうしておくと、1円単位で預け入れせずに済むため、両替等の手間が省けます。