私の税理士試験受験歴②ということで、今回は5~7年目を発表します。
4年目を終えた時点で合格科目は簿財の2科目。これからが税理士試験の本番、税法との戦いになります。
5~7年目(無職→再就職)
会計事務所正社員2年目
アルバイトで入った最初の会計事務所で社員になって最初の年の税理士試験は、残念ながら記念受験になってしまいました。
その次の年は、私も随分図太くなっていたので、怒られてもなるべく定時で帰って受験勉強していました。
(「保険を取れ」と言われたり、「新規を取れ」と言われたり、所長が毎日誰かしらに怒鳴り散らしていたりと、このときの職場環境は最悪でしたが、それでかえって開き直ることができました。)
初めてまともに勉強する税法に最初はかなり戸惑いました。丸暗記も初めてでしたが、直前期になるとだいぶペースが掴めてきたように思います。
結果は不合格でしたが、「税法もちゃんと勉強すればいける」という感触を得ることができました。
会計事務所正社員3年目→退職して無職に
2008年の受験でいけそう感がでてきましたが、この年の後半に職場環境はさらなる悪化を見せました。
所長の期限が悪いときは説教、機嫌の良いときは無駄話に毎日何時間もつきあわされ、仕事は夜にやるしかないというわけのわからない状況。年末になると、毎日のように「クビだ」とわめかれて精神的にもきつい状況でした。
当然勉強ができるはずもなく、授業だけはなんとか出席しているという状態でした。
そのような状況でしたし、「アルバイト期間も含めれば、3月で3年になるから、格好もつくだろう(次の就職ができるだろう)」という考えで2010年3月に退職しました。(まあ、クビになったのですがw)
そこから8月の試験までは、無職で勉強に専念することにしたのですが、これはキャリア最高の選択でした。
1度社会人を経験しているので、学生の頃と違って、「勉強する時間がある」ということがいかにありがたいか身にしみていました。たくさん勉強しても全く苦にならず、あのときほど勉強が楽しかったことはないですね。
3月までは授業に出ているだけでしたが、4月からの追い込みで消費税法に合格することができました。
これで一安心です。これ以上合格できなくても、大学院にいけば税理士になれますので。
2つ目の会計事務所に就職
2010年8月の受験終了後に就職活動をして、9月1日から2つ目の会計事務所に就職しました。
(8月の受験終了後と12月の合格発表後に人が動くので、会計事務所もそこを狙って求人をかけることが多いです。)
2011年の税理士試験は未受験だったのですが、これには2つ理由があります。
- 無職期間に貯金を使い果たし、お金がなかった
- 正社員として働きながらまともに受験した経験が乏しく、ちゃんと勉強できるか自信がなかった
まず、お金についてですが、無職の間は貯金を切り崩して生活していましたので、本当に全くお金がなかったです。ぎりぎり8月までは生活できることは分かっていましたが、9月にお金が入らないとアウトというくらいギリギリでした。
今でも当時の通帳を持っています。若いとはいえ、無茶をしたものです。
ただ、「受験しない」という決断は良くなかったと思います。サラ金から借りてでも勉強するべきでした。早期合格にはそれだけの価値があります。
それと、2つ目の事務所は勉強できる職場でした。繁忙期でも残業は少なかったですし、ストレスの少ない環境でしたので、仕事の後でも集中して勉強することができました。
私が受験しなかった2つの理由は、結果的にどちらも杞憂だったわけです。キャリア最高の選択の次にキャリア最悪の選択をしてしまいました。
教訓
・一生懸命やっても残業せざるをえないなら、仕事を振るほうが悪い。お客様に失礼なのは社員ではなく所長なので、開き直って勉強しましょう。
・勉強できない状況でも授業だけは出ましょう。「こういう状況なので、テストは全くダメですが」と言えば、先生も分かってくれるはず。
・どうせ転職するなら、数ヶ月無職になって勉強に専念してみましょう。本当に捗ります。
・お金がないから受験しないというのはダメです。借金してでも勉強しましょう。