会社設立

法人口座開設に苦戦した話②(地銀、ネット銀行)

ゆうちょ銀行での法人口座開設に失敗した私は、次に地銀2行とネット銀行1行に同時に申込しました。

正直言って、法人口座は1行あれば十分ではあるのですが、1度断られていますので断られるリスクも踏まえて数撃ちゃ当たる作戦でいくことにしました。

社会保険料の口座振替

法人を設立してすぐに社会保険に入っていますので、社会保険料の口座振替に対応している銀行の口座を開設したいところです。

口座ができるまでは福銀のATMでpay-easyを使って納付していました。窓口よりはマシですが、やはり面倒です。

実店舗型の銀行であれば当然口座振替に対応している(現在はゆうちょ銀行含む)のですが、イオン銀行以外のネット銀行は口座振替に対応していません。(私が申し込んだのはイオン銀行ではなく住信SBIネット銀行です。)

また、ネット銀行は今のところ税金のダイレクト納付にも対応していませんし、私はなんだかんだで通帳を使いますので、実店舗型の銀行口座を開設したいと思っていました。

メガバンクか地銀か信用金庫か

実店舗型の金融機関となると、メガバンクか地銀か信用金庫あたりから選ぶことになりますが、まずメガバンクは基本的に中小零細にはハードルが高いことと近くに支店がないことから、候補から外しました。

残すは地銀か信用金庫かといったところで、まずは地銀2行に申し込むことにしました。個人の事業用口座もそちらで開設していたので、話がしやすいのではないかと考えたのです。

地銀2行それぞれの対応

福岡県民であれば誰もが知っているであろう地銀2行に同時に法人口座開設を申し込んだのですが、それぞれ対応が異なっていました。

A銀行

A銀行では窓口の女性が担当でした。

必要書類を提出し、いくつか質問を受けました。「口座を何に使うか」、「法人でどのような業務を行うか」、「法人のパンフレットやホームページがあるか」といった質問でした。やはり、法人の実態を確認したいようです。

法人のホームページはありませんが個人事務所のホームページはあることや、法人で行う業務は個人で行う税理士業と深い関連があること等を説明し、決して怪しいものではないことをアピールしました。「税理士」という武器をちらつかせましたが、それだけで「それなら安心ですね」とはいかず、その後2回ほど追加資料の提出や追加質問への回答のために支店に出向きました。

B銀行

B銀行では、私が開業税理士であることを聞きつけて支店長代理の方が出てきてくれました。

法人に関する質問はごくわずかで、個人の方で創業融資をご提案いただきました。

既に日本政策金融公庫からは借りていましたが、目標金額よりも少ない金額しか借りられなかった旨を説明すると、足りない分をこちらでどうですかと。

最初から銀行と取引するのは難しいのかと思っていましたので、ありがたいお申し出でした。もちろん二つ返事で承諾して、借り入れすることにしました。この分だと法人口座開設も問題なさそうです。

ネット銀行

地銀2行に先行して住信SBIネット銀行にも申し込みました。

地銀に断られた場合のリスクヘッジと法人からの振込用です。普通の銀行は法人口座だとネットバンク手数料が毎月かかります。これが本当に意味不明なので、普通の銀行ではネットバンクは契約せずにネット銀行の口座を作ることにしました。

オンラインで口座開設の申込ができて、最短翌営業日に口座開設完了とのことです。

結果は、成功!

結果的に3行とも口座開設できました。

一番早かったのは住信SBIネット銀行で、本当に申込翌日に口座開設完了のメールが来ました。まずは一安心です。カードはそれから1週間ほどで届きました。

地銀2行については、申込から2週間ほどでほぼ同時に口座開設OKの連絡をいただきました。B銀行は大丈夫と思っていましたが、結果的にA銀行も開設できたので、極小の会社のくせに3つも口座を持つことになりました。

結局は「人」

今回私が法人口座を開設した地銀2行では、どちらも担当の方が話の通じる方でした。

要するに、法人口座が悪いことに使われないことが分かれば良いわけですから、話の通じる担当の方とあたったことが口座開設できた要因かと思います。

どこに申し込むかということについては、個人事業をされている方なら個人事業用の口座、いきなり法人を作って独立する方なら個人の生活用のメインバンクである銀行だと話が通じやすいと思われます。相手がこれまでの取引内容を見ることができますので、そこである程度怪しい人かどうか判断できます。

もし個人のメインバンクに断られたら、話の分かる担当者と出会うまで近くの信金や他の地銀等を回れば良いと思います。

判断するのは結局「人」ですから。

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