売上金はできれば毎日、最低でも1週間に1回は銀行口座へ入金しましょう。
では、どこの口座へ入金したら良いかというお話しをします。2通り紹介しますので、より状況に合う方をお選びください。
現金売上金を入金する目的3つ
入金先の口座を決めるにあたっては、入金することによるメリットを知る必要があります。下記のメリットの中でより自社が重視する点を満たすところに決めると良いでしょう。
1.盗難・横領防止
現金で大金を持っていると危険です。
盗難は今のところ聞いたことがありませんが、税理士業をやっていると「実は、昔横領されたことがあって…」という話はそこそこ耳にします。
このような被害を防ぐ(小さくする)ために、なるべく早く入金しましょう。
2.税務署の印象が良くなる
税務調査のときは必ず売上の管理についてチェックされます。
現金の実残高が出納帳と一致していて売上金がこまめに入金されていれば「ちゃんと管理しているな」ということになるでしょう。
3.金融機関へのアピール
売上金を定期的に入金していると、「ここの売上はだいたいこれくらい」というのが分かります。また、きちんとお金の管理をしていることのアピールにもなりますので、融資を受ける際に有利になります。
預け入れ先2選
借り入れしている(今後したいと思っている)金融機関
1つ目の選択肢は、取引のある金融機関です。
金融機関からすれば貸付先の業績はどうなのか(きちんと返済してくれるか)というのは当然気になるところですので、売上金を取引記録として見せることで信頼を高めることを狙っていきます。
まだ銀行や信金からの借り入れがない(日本政策金融公庫からの借り入れしかない)という場合には、今後取引したいと思っている金融機関で公庫への返済と売上金の入金を行うと良いでしょう。
paypay銀行
名前が改悪されましたが、旧ジャパンネット銀行です。
借り入れしている(したい)金融機関へ預け入れするのが基本ではありますが、近くに金融機関がないこともあるでしょう。
paypay銀行であれば、法人・個人事業主の口座であっても提携ATMの入出金手数料が0円(利用金額3万円以上の場合)なので、入金先の口座として使えます。(ほとんどのネット銀行が法人・個人事業主のATM手数料は有料)
セブンイレブンやローソンで24時間使えますので、営業終了が深夜になるお店でも閉店後すぐに預け入れできます。
ただし、コンビニATMでは紙幣のみの取り扱いとなりますので、その日の売上金をそのまま1円単位で預け入れすることはできません。「応用編」による現金管理が必須となります。