借入

開業税理士が日本政策金融公庫と地銀から創業融資を受けた話①

今回は、昨年私が融資を受けたときの話です。

融資を受けるためにやったことや「こうしていれば良かった」という反省点をお知らせしますので、これから独立して融資を受けようとする方の参考になればと思います。

自己資金があっても借りてたほうが良い

開業にあたっての必要な資金は以下の通りでした。

開業費用…120万円

ランニングコスト…10万円/月くらい

 

これに対し、自己資金は約400万円ありました。元々独立志向だったので貯めていたことと、退職金をいただいたためです。(退職金くれる会計事務所なんてほとんどないみたいですね。ありがとうございます。)

なので、借りなくても当面やっていくことはできたわけですが、私は開業したら借りるつもりでいました。

独立志向だった私は、平成28年に税理士試験に合格してから諸先輩方のブログを読んだり独立セミナーに参加したりしていました。

先に開業された方のほとんどが融資を受けることをオススメされていましたし、その理由も納得のいくものでしたので、私も創業時に借りることにしました。

創業時に借りたほうが良い理由は以下のとおりです。

・お金がなくなったとき=廃業なので、資金は多いに越したことはない

・実績でなく見込みで話をすることができる

・苦しくなってから借りるのは難しい

・地方自治体による創業融資制度が使える

1つ目…お金はゲームで言うところのライフみたいなものです。最初に増やしてから戦えるなら、当然そちらのほうが有利ですよね。

2つ目…見込みで話をすることができるのは最初だけです。走り出してからしばらく経つと実績を見られます。このチャンスは逃さないほうが良いです。

3つ目…2つ目の理由と重なりますが、悪い実績が出てからでは借りるのが難しくなります。返済できるか疑わしいわけですから当然ですね。

4つ目…これは公庫ではなく民間金融機関での利用となります。ちなみに、福岡市で開業される方なら利率1.3%・保証料率0.0%となります。

融資を申し込む順番

創業融資を受ける順番としては、「日本政策金融公庫→民間金融機関(創業融資制度)」で良いです。

やはり日本政策金融公庫の方が民間金融機関よりも借りやすいようですし、「公庫の融資がおりた」という実績を作ると民間金融機関からも借りやすくなるためです。

融資についての勉強

創業融資を受ける方は当然これまでに融資を受けた経験がないでしょうから、ざっと勉強しましょう。自己資金の準備等、創業してからではどうしようもないこともありますので、創業前から勉強して準備していくことが重要です。

創業融資の支援を積極的にしている税理士事務所にお願いするという手もありますが、成功報酬がかかることがほとんどですし、借入は経営者の仕事ですので、これを機会に勉強しておいたほうが良いです。

私が主に読んだのは元公庫職員VTuber/みつきさんのブログです。

それをまとめたノートがこちら

ノート

「税理士なのにこんなことも知らなかったの?」と言われそうですが、お客様のお手伝いをしたことはあっても自分では初めてなのでこんなもんです。

横浜のモロトメジョー税理士のブログもおすすめです。銀行融資が得意で、ブログ記事もたくさんあげられています。

 

 

 

関連記事