2020年9月1日独立予定、8月21日現在新事務所の準備中です。
7月から事務所に使う物件探し(ワンルームマンション)を始め、8月1日から入居開始、本棚やデスク等を揃えている途中です。
準備するにあたって、事業用の銀行口座とクレジットカードをもっと早く作っておくべきだったと反省しているところなので、読者の方は私と同じ失敗をしないようにお気をつけください。
事業用の口座は絶対に作るべき
同業者の方にとっては当たり前のことですが、税理士以外の個人事業者のために事業用の銀行口座を作るメリットを解説します。
事業用の口座を作るメリットは2つあります。
事業の収支が把握しやすい
事業用とプライベートの口座が分かれていなければどうでしょうか?
仮に預金の残高が減っていたとして、その原因が事業の経費がかさんでいるからなのか、プライベートで無駄遣いしているからなのか分かりません。
事業用の口座を作っておけば、その口座の収支がそのまま事業の収支ですから、事業の収支が簡単に把握できることになります。
経理(確定申告)が楽になる
個人事業者には確定申告の義務があり、確定申告のために経理を行う必要があります。
プライベートのお金の動きが混ざっていると、「これはプライベート」という処理をしなくてはいけなくなります(「事業主」という科目を使います。)。
事業用の口座を作ることでその手間を減らすことができますし、間違いを少なくすることができます。
※間違いの例としては、プライベートのものを誤って経費にしてしまう、あるいはその逆といったことが考えられます。
クレジットカードも事業用のものを
通販で備品等を購入することも普通にあるでしょう。
カードも事業用とプライベート用を分けておけば、事業に要したものを把握することが容易になります。
もちろん、カード代金の引落は事業用の口座を指定します。
とりあえず屋号はなくて良い
屋号付きの銀行口座を作るには、税務署へ出した開業届の控え等の資料が必要で、なおかつ審査がありますので、すぐに通帳を受け取ることができません。(屋号付き口座や法人口座は悪用されやすいため、ここ数年特に審査が厳しくなっています)
ですが、屋号なしの普通の個人名の口座であれば、プライベートの口座を開設するのと同様にすぐに通帳を発行してもらえます。
近年、振り込め詐欺等の犯罪に利用されることを防止するため、個人口座の開設も厳しくなっています。
口座開設は住まい又は勤め先の最寄りの支店が原則で、また、同じ銀行で複数の口座を持つ場合には理由を尋ねられたりします。
私の場合は、プライベートで使っていない銀行の事務所予定地最寄りの支店で開設したので、スムーズでした。
開業準備中から様々な支払が発生しますので、屋号付き口座が開設できるようになるのを待たず、とりあえず屋号なし口座を開設することをお勧めします。
私の場合は、屋号ではなく自分の名前で商売をするので、屋号付き口座は今後も作りません。
もっと早くするべきだった…
私は、事務所として使う物件を決めてからすぐに銀行口座を開設し、それから事業用に使うクレジットカードをどれにするか検討しました。
どのカードがお得かなーなんて考えているうちに、申込は次の週末にするかーということに。
カードが届くのが遅くなってしまったので、それに伴って備品の発注も遅れてしまいました。とりあえずプライベートのカードを使っておいても良かったのですが、何だかめんどくさい気がして。。。
今思えば、どのカードにするかは先に決めておいて、銀行口座を開設したその日にカードの申し込みをすれば良かったわけです。
もしくは、先にカードを作っておいて、銀行口座ができてから引落口座の変更手続きをしても良かったですね。
私と同じ失敗をしないように、事業用の銀行口座とクレジットカードはできるだけ早く作りましょう。