前回の記事で、事業用の銀行口座は早めに作ったほうがいい、早く作れる屋号なし口座をとりあえず作りましょうという話しをしました。
屋号付きの銀行口座には「信用や安心感が増す」というメリットがありますが、屋号なしの銀行口座にも意外とメリットがありますので、紹介したいと思います。
ネットバンク利用手数料が無料
個人口座であれば、基本手数料なしでネットバンクが使えます。全ての銀行を調べたわけではありませんが、福岡の地銀２行に関しては実際に無料で利用していますし、他の銀行も私が調べた限りは無料でした。
法人口座だとネットバンク利用手数料として月に千数百円かかる銀行が多いです。（ネット専業銀行やゆうちょ銀行は無料）
では、個人事業者の屋号付き口座はどうかというと、法人口座と同様に月額基本料のかかる銀行が多いようです。
売上の入金は屋号付き口座にしてもらって、経費の振り込みは屋号なし口座からすると、ネットバンク手数料がかからなくて良いかもしれません。
税金の還付先に指定できる
確定申告で税金の還付が発生する場合には、還付金を振り込んでもらう銀行口座を申告書に記載します。
このときに屋号付きの口座を指定すると振り込みが行われない可能性がありますので、氏名のみの口座を指定しましょう。
氏名のみの口座ということであればプライベートの口座でも良さそうですが、還付加算金（利息みたいなもの）がつく場合には雑所得となりますし、士業のように源泉所得税が引かれる場合は還付金もしっかり経理処理したいので、事業用の口座に振り込んでもらうほうが望ましいです。
というわけで、屋号付き口座メインでやっていくとしても、屋号なしの事業用口座を一つは持っておくと便利です。
