税金

【簡単です】青色申告承認申請書の書き方

前の記事で、個人事業者は開業届だけでなく青色申告の承認申請書も出しておきましょうという話しをしました。

今回は、青色申告承認申請書の書き方を説明します。難しい印象があるかもしれませんが、開業届が書けたなら簡単ですよ。

用紙のダウンロード

開業届と同じく、まずは用紙を手に入れることからです。

↓の国税庁サイトからダウンロードします。

開業届と同じく、PDFに入力することもできますし、そのまま印刷して手書きでも良いです。

2ページ目が書き方となっていますが、意味わからないと思いますので、見なくて良いです。

このページでも他の税理士の解説でも良いので、それを見ながらその通り書けば十分です。

具体的書き方

屋号までは開業届と同じ

「〇〇税務署長」から屋号までは開業届と全く同じですので、記載した開業届を見ながらその通り書いてください。

一応、開業届の書き方を貼っておきますね。

【意外と悩む?】個人事業主の開業届の書き方個人事業者の開業届出書の書き方を解説します。いくつかポイントはあるものの、皆様が思われているよりもザックリ書いて大丈夫です。...

「○年分」の部分は気をつけて!

地味に大事なこの部分。開業から2月以内に申請書を出す前提で話しますが、ここは必ず開業の年を記入してください。

令和2年12月開業で令和3年1月に届け出を出す場合でも、「2」となります。

ここをうっかり「3」と書いてしまうと、開業年である令和2年分は青色申告しませんと言っていることになってしまいます。

税務署から確認の連絡をしてくれるかもしれませんが、杓子定規な見方をするとそういうことですので、年末開業の方は特に注意してください。

あとは私の申請書を参考に

こんなかんじで書けば大丈夫です。一応、ひとつずつ解説していきます。

  1. 「名称」には屋号を書きます。なければ空白で良いです。「所在地」は事業所の住所、自宅開業なら自宅の住所。
  2. 個人事業者の方は「事業所得」を○で囲みます。
  3. 青色の取消しや取りやめは無い方が多いでしょうから、ほとんどの方は「無」を○で囲みます。
  4. 4には開業届に書いた開業日を書きます。
  5. 相続による事業承継も無い方が多いでしょうから、ほとんどの方は「無」を○で囲みます。
  6. 簿記方式は「複式簿記」としておきましょう。複式簿記で申請書を出して簡易簿記でやっても問題はありませんので(簡易簿記だと控除額は10万円になります)。
  7. 備付帳簿名は、複式簿記なら「総勘定元帳」と「仕訳帳」は最低限。あとは、気軽にどうぞ。分からなければ、私と同じものに○をつけてください。○をつけた帳簿が必ずないといけないわけではありませんし、○をつけてない帳簿が実際にあっても大丈夫です。

提出方法 ※開業届とほぼ同じです

記載ができたら、提出の準備をします。以下のものを揃えてください。

・税務署へ持参する場合

1.作成した申請書

2.作成した申請書(自分の控え用)

・郵送する場合

1.作成した申請書

2.作成した申請書(自分の控え用)

3.切手を貼って自分の住所(宛名)を記載した返信用封筒

4.税務署へ送るための封筒

※1 控えは、PDFに入力した場合には2枚印刷、手書きの場合には記載した申請書をコピーします。どちらの場合でも2枚のうち1枚の上の方に「(控)」と書いておきます。

※2 郵送する場合には、届出書や返信用封筒は折って大丈夫なので、税務署へ送る封筒は長3等の定形郵便の範囲で良いです。

複数の届出書がある場合には、まとめて提出したほうが手間が少なく済みますので、他の届出書も作ってからまとめて提出しましょう。

他に何を提出するかについては、↓の記事をご参照ください。

【個人事業】開業したら税務署に提出すべき書類個人事業を始めたときにどのような書類を税務署へ提出しなければいけないか解説します。...

まとめ[くどいですが、出しましょう]

何度も書いているのでしつこいようですが、出さないというのが一番もったいないことです。書き方については、この記事で説明したように書けば大丈夫ですので、とにかく書いて期限までに出しましょう。

税務署は、書き方についてはあまりうるさく言いませんが、期限には厳しいですよ。基本的には1日でも遅れたらアウトです。(今はコロナ禍なので、緩いですが)

開業届が遅れても別にペナルティはありませんが、青色申告のようにこちらが特典を受けられることについては、期限までに出さないと特典が受けられません。

ただし、期限に間に合わなかったとしても出しましょう。開業年については白色申告になりますが、令和3年3月15日までに出せば、令和3年分からは青色申告です。

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